読書メモ「スマホ脳」アンデシュ・ハンセン
言わずと知れた世界的ベストセラーを再読しました。
ここ1年バラエティ番組で何度も取り上げられたので読んだことのある方も多いはず。文章が軽妙で読みやすいです。
著者はスウェーデンの精神科医。スマホにハマるメカニズムを人類の進化や脳内物質から説明した上で、ヒト集団で介入群と非介入群の比較実験をした結果の要約を示しています。スマホにハマるのはヒトの性質上しかたない。ぎゃふん。
悪影響を軽減するための要点は
- 十分な睡眠を取る(7〜9時間)
- 軽い運動をする(週に2時間程度)
- スクリーンタイムを制限する(最長2時間)
と、たった3つなので簡単ですね!とは行かないのがスマホ依存の根深いところだと感じました。ブログを書いてる場合じゃありませんね。
この本を読んだきっかけはこどもちゃれんじ年中コース(すてっぷ)でデジタルワークが利用できるようになったこと。娘にタブレットを触らせる前に現時点での知見を得たいと思いまして。
乳幼児〜児童期にかけては欲求をコントロールする前頭葉が未発達なことで良い効果よりも悪影響が大きい印象。また、小学校から取り入れられているタブレット学習も、主に恩恵を受けられるのはタブレット学習がなくても自主的に学べる(つまり前頭葉のよく発達した)上位の生徒のみで、それ以外の生徒にとってはむしろ記憶の定着が悪くなりそうです。
これからの時代、乳幼児期にいわゆる非認知能力(社会情動的能力)を伸ばし、自ら学びに向かう力がますます大切になるように思いました。