娘と手を繋いで短い散歩をする夏の夕暮れ
暑い。
とにかく暑い。
6月末にこの見事な雲。
猛暑の中、娘の通う保育園では熱中症予防のため、9時や遅くとも10時までの比較的暑くない時間帯に短時間だけ水遊びや外遊びをさせる。シャワーを浴びてすっきりした幼児たちは帰宅まで冷房の効いた部屋の中で室内遊びをする。子どもの有り余ったエネルギーがその程度で発散されるわけもなく、先生たちはなんだか大変そうだ。
地方都市の郊外である当地は夕方には風が通り、体感的には比較的涼しい。ある日の夕食の後、娘になんとなく散歩を提案したところ、すっかりお気に入りになったようで、日課として組み込まれてしまった。
夕食を済ませてから暗くなるまで、娘と手を繋いで20分程度の短い散歩。普段は自転車で一瞬で通り過ぎてしまう道をのんびり歩くのは楽しい。6歳にもなるとしっかり歩くようになったなぁと思いつつ、保育園であった様々なことを教えてもらいつつ、時々調子外れの歌を口ずさみつつ、テクテクテクテクとただ歩く。
いつまで母さんと散歩してくれるかなぁ。
小学生にもなれば親と一緒に歩きたくないとか言い出すだろうなぁ。
いつまで娘と散歩してやれるのかなぁ。
再検査の結果によっては、のんびり散歩とはいかなくなるかもしれないなぁ。
なんだかしんみりとしてしまう夏の夕暮れ。
母さんの情緒は忙しい。