最近読んだ文章術を教える本3冊
自分の書く文章が分かりにくすぎてイヤになったので、文章の書き方を教える本を何冊か読んだ。今回紹介する3冊はいずれも一般書で、一般向けの文章を書く人がターゲット層。専門分野のある人は然るべき本があるかと。
その①新しい文章力の教室
ネットニュース「ナタリー」の文章術。
ナタリーとはご存知、ポップカルチャーに関する話題を手短にかつ大量に配信するニュースサイト。この本は500文字程度の文章をサクサク書くノウハウを凝縮しており、文法の基本も交えつつ、構成の切り方からまとめ方、ブラッシュアップまでを解説している。「苦手を得意に」のキャッチコピーどおり、文章を書くことそのものが苦手な人が本書に沿ってトレーニングすれば、そこそこ書けるようになりそうな印象。
個人的には、裏取りの重要性に触れているあたり好感が持てる。
その②ちょっと変えるだけで好感度がUPする!モノの書き方
その③文芸オタクの私が教えるバズる文章教室
えーっと。タイトルに釣られましたね。完全に釣られましたとも。
日本国内の小説やエッセイを題材に、読み手の心をグッと掴むカラクリを解説する本。題材を谷崎や三島から採ったりと、文芸分野の定番が多くを占めていることで安心して読める。ちなみに、新しい方ではバスった有料noteも題材になっている。
この本には文章のイロハはないため、3C(Clear・Collect・Concise、すなわち明瞭・正確・簡潔)をおさえて文章を書けるようになった後、個性の演出やいっそうのレベルアップを狙って読む本かな。
守破離で言うなら「破」の段階で読むのがベスト。文章作法の基礎ができてない守の段階で参考にすると、しっちゃかめっちゃかになりそうだし、初心者向けではないと思う。
以上!
最近思うんだけど、よい文章を書きたいならば、よい文章をたくさん読み、
よい文章の型を学び、同時に世界を正確に読み解くことがスタートラインだと思う。
(突然まじめになる)
「読み」についてはまた今度。