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くらしのおと。

24時間、365日をいきている。

大人の英語学習に取り入れたい2歳児の日本語学習習慣

わたしは現在、とてもおしゃべりな2歳児を育てています。2歳児は当然文字が読めません。当然日本語の文法なんて知ったこっちゃない。それでも目の前の2歳児はめきめきと日本語力を育てています。

 

学校教育や大人のやり直し英語学習では、読み書きや文法から入ることが多く、文字が読める分、文字情報に頼りがちです。しかし、こどもの様子を眺めていると、目の前のものごとに対応する音を知ることから言葉は学習できますし、いきものとしては音から学習するのが基本なのかもしれないと思うようになりました。

 

そこで、2歳のこどもの日本語学習習慣の中に、大人の英語学習に活かせそうな要素がないかと観察してみました!

なお、この記事の「こどもの日本語学習」は、ごく初期の日本語学習(話すようになるまで)を想定しており、文字の学習は含んでいません。

 

コミュニケーションへの欲求は原動力になる

こどもの言葉に対する欲求は、まだものを言えない0歳の頃からものすごいものがありました。そしてそれはまだ続いています。

 0歳の頃からおとなの言葉をじっと聞いていたように思います。そして、なにかしら発音できるようになると、大人の会話に参加するようになりました。

といっても、大人が話していると「あー」だの「うー」だの割り込んできて、反応すると嬉しそうにニッコリするだけでしたが。何を言ってるかはさっぱりわからなかったけど、とにかく一生懸命でひたむきで、おしゃべりしたいという強い意思を感じました。

コミュニケーションへの欲求が強いと、それ自体が原動力になるのだと思います。大人もなにか原動力になるものが必要ですね。

 

身近で必要な言葉は早い段階からでも覚えられる

1歳を過ぎるとすこしずつ言葉を発するようになりました。まー、ぱー、おっぱ、かーちゃ、だっちー。ちなみに最後のはだっこのことです。たっちと混じっていたようです。このように「自分語」を作り出すこともありましたが、早い時期に覚えた言葉はどれもとても身近で、自分の要求を伝えるのに必要な言葉たちでした。やはり、必要性の高いものの学習は早い。

 

反復練習を欠かさない

育児本に書いてあった時期よりは少し遅れてはいましたが、指差しをするようになってからはすぐに指差しブームがやってきたので「はじめてずかん415」を与えました。

気になるものの写真を指差し、おとなが名前を言うとじっと聞いて、こどもなりに真似しようとしていました。何度も指差し、何度も聞いて、言ってみて、おとなの反応を見て、修正してということを、ほんとうに根気よく繰り返して発音できる言葉を増やしていきました。


はじめてずかん415 英語つき: しゃしんがいっぱい!

 

2歳になった今も反復練習は続いています。保育園の行き帰りは、自転車の前座席に乗りながらのおしゃべりタイムです。

興味のあるものを見つけると、たとえば「いぬおるねー」と言ってくるので「そうだね、犬がいたねー、お散歩してるね」と返すと、こちらの言葉をじっと聞いていて、さらに「おさんぽしてるねー、いぬちょこちょこあるいてるねー」と、やりとりがずっと続きます。毎日がしりとりと連想ゲームです。

こどもを見ていると、よく毎日飽きずに何度も何度も反復するなあと思うくらいですが、上達するにはこれくらいしないといけないということでしょうか……。

 

興味のないことは後回しでも困らない

こどもは、根気はよいのですが、興味のないことはまったくしません。

はじめてずかん415は今もこどものお気に入りで、よく「よむ!」と持ってきますが、乗り物や重機のページは存在しないような扱いを受けています。最近はさすがに自転車、車、電車くらいは言いますが、それ以上細かい分類はしていないようで、動物のページをほぼ全部覚えているのとは対照的です。さすがこども、興味の対象には素直です。

大人もこれくらい割り切ったほうが、楽しく続けられると思います!

 

間違いの修正を欠かさない

だいぶ話すようになったとは言え、まだ2歳なので間違っていることも多いです。名詞を完全に間違えていたり(「カボチャ」を「イモ」という)、時制や受動態がヘンだったり(「きのう、あそぶねえー」「〇ちゃんに▲ちゃんがおもちゃとった」)などなど。

ついこの間も、保育園の帰り道の工事現場で「こうじおわったねー」と言っていましたが、実際は工事の期間は継続しており、その日はたまたま工事がお休み。間違ってはないけど、ちょっぴり惜しい。

そこで、「そうだね、今日は工事してないね」と言うと、こどもはすかさず「こうじしてないのねー」と言いなおした後で、何度か「こうじ、してない、してない……」と確認していました。さらにその次は、はじめから修正版になっていました。あなどれません。

鉄は熱いうちに打て!というやつですね。

 

言えないときは手持ちの語彙で代用

保育園の看護師さんに聞いたことですが、言いたいことがあっても言葉が出ないときは、手持ちの語彙の中から意味の近い言葉で代用することもあるようです。

先日は奥歯が伸びてきているのを「いたーい」と言っていました。まったく痛そうな様子には見えず、看護師さんは「この様子だと多分、むずがゆいけどまだうまく言えないんだと思う」と。

かゆいことは分からなかったけど、奥歯になにか違和感があるということまでは通じたかな…。

どうしても伝えたいときは、うまく言えなくても、知っている言葉でとりあえず言ってみることは大切かも。なんとなく分かってもらえればラッキー!くらいの軽いノリでいけばいいのかな。

 

知ってても使えない言葉もある

2歳にしてすでに、「言いたいことが喉元まで出かかってるけど、なかなか出てこない」という体験をしているようです。

やはり工事現場を通りかかったとき、こどもが「きょうは、おじ…おじ…おに…おにいさんいないねえー」と言い、すっごく微妙な顔をしました。わたしが「そうね、おじさんいないね」と言うと、「おじさん!いない!」とニッコリ。

その後何度か「おじさん、おじさん…」と練習して、知っているけど使いこなせていなかった言葉を、ひとつ使えるようになっていたので、やはり鉄は熱いうちに打てというやつですね。

 

こどもの日本語学習と大人の英語学習の方向は異なる

こどもの日本語学習は、周りにある豊富な日本語のサンプルを総当たり的に試してみることからはじまっており、その過程で「自分語」を作り出したり、発音や文法的にめちゃくちゃな言葉を話す時期を経て、大人の反応がよかったものを反復練習し、反応が微妙なものを捨てることを繰り返して、そのこどもにとっての「日本語らしいもの」が形作られていくようです。

一方で、学校教育や大人の英語学習は、 まず限定された量の「正しい英語」を覚えて、その少ないパターンを論理的に組み合わせます。組み合わせを反復練習するか、正しくないものは捨てることで、その人にとっての「英語らしいもの」が形作られていくようです。

 こどもの日本語学習は主に「音声」で入ってくる「豊富なサンプル」から「日本語らしいもの」を「抽出する」形、学校教育や大人の英語学習は主に「文字」で入ってくる「少ないサンプル」を論理的に組み合わせて「英語らしいもの」を「組み立てる」形で、方向としては真逆になっています。

 

音声と経験から始める(こども)か、文字と理論から始めるか(学校教育・大人)の違いは大きいので、やり方が合っていない場合はこども方式でやってみるのもいいのかも。こどもの日本語学習環境同様の英語学習環境をどうやって作り出すかという問題はあるのですが。

 

こどもの日本語学習環境と大人の英語学習環境は異なる

わたしの英語学習環境と比較すると、こどもの日本語学習環境はほんとうに恵まれていると思います。

24時間日本語のシャワーを浴びることができ、反復練習に根気よく付き合う大人がいて、どれだけ間違えてもダメ出しされないという精神面で安全な環境が揃っている。その上やる気があれば誰だって伸びるよ!と言いたくなります。

大人ではこのような環境はなかなか手に入りづらい。留学か海外暮らしでもない限り24時間英語漬けにはなりませんし、反復練習は基本的にはひとりでしますし、間違えていたら間違いだとはっきり言われますし……。

 

ただし、こどもは先生を選べず、音声からしか学べませんが、大人は先生を選ぶことができ、文字と音声の両方から学ぶことができるので、必ずしも恵まれていないわけではありません。今どきはネットに豊富なリソースがありますし、気の長い先生や細かいことを気にしない練習仲間がいれば、環境を近づけていくことは可能だと思います。

 

よくよく考えると、こどもの初期の日本語学習は、身近な人間(おもに親)の日本語の能力が限界になってしまうんですよね。責任重大すぎて恐ろしい。こどもの言葉が増えていくにつれ、わたしの日本語能力が追いつかなくなると思うので(すでに植物の名前は追いついていません)、こどもと一緒に日本語が美しい本を読むようにしようかな。

 

余談ですが、こどもの日本語学習については『0~4歳 わが子の発達に合わせた1日30分間「語りかけ」育児』という本がよかったです。こどもの言葉を育てる方法が書かれています。別の記事で紹介しますね。


0~4歳 わが子の発達に合わせた1日30分間「語りかけ」育児

 

まとめ

2歳児の日本語学習習慣の中から、大人の英語学習にも活かせそうな要素をまとめると以下のようになりました。

  • 学習の原動力となるものを手に入れる
  • なにはともあれ反復練習
  • 鉄は熱いうちに打て!(間違えたらすぐ修正&反復練習)
  • より身近で必要性の高い言葉ほど学習しやすい
  • 言えないときはダメ元で手持ちの語彙で代用してみる
  • 文字中心の学習方法が合わなければ音声中心に切り替えてみる
  • 学習環境の選択肢を最大限に活用する

 

 大人の英語学習についてはこちらがおすすめ!