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赤ちゃんの「1日30分間 語りかけ育児」生後半年から2歳までをレポートします

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0歳代から取り入れた育児法に、1日30分間の語りかけ育児があります。こどもの言葉を豊かに育てるこの方法、元々は言葉の遅れや障害をもつこどものためのものだったとのことで、いつから始めても遅くはありません。

たかが30分、されど30分、30分が短いか長いかはそれぞれの親子によるとは思いますが、語りかけ育児の紹介と、わが家で1年半ほど続けてみた経過のレポートです。

「1日30分間 語りかけ育児」とは?

こどもが生後半年になった頃に読んだ「0~4歳 わが子の発達に合わせた1日30分間「語りかけ」育児」で紹介されていた方法です。


0~4歳 わが子の発達に合わせた1日30分間「語りかけ」育児

著者はイギリスの言語治療士サリー・ウォードさん。「語りかけ育児」とは、元々は言葉に遅れや障害を持つこどものために開発した方法を、0歳代のごく幼いこどもにも応用したものです。言葉の発達が遅れ気味の10ヶ月児に語りかけ育児で介入し、7歳くらいまで追跡した調査では、対照群に比較して、知能指数が高く、集中力に優れ、人なつこいという結果が出ています。また、その後の検証ですべてのこどもの発達をうながすために役立つということが分かりました(「はじめに」より抜粋)

 

「語りかけ育児」で、大人がすることは「1日30分だけ、なるべく静かな環境で、こどもと向き合うことに集中し、言葉をかけて過ごす時間を作る」、たったこれだけ。私は本を読んだその日から始めました。

 

月齢ごとに適切な言葉のかけ方や遊び方があり、避けた方がいい大人の行動もあるので、月齢ごとの詳細は本を参照してくださいね。

 

わが家の「1日30分間?語りかけ育児」

本の通りにキッチリやろうとすると続かなさそうなので、あくまでもできる範囲で取り入れました。わたしがが気をつけていたのは以下のポイント。

  • 1日30分間、こどもと集中して遊ぶ時間を作る
  • こどもの動作や、こどもが集中しているものごとに言葉を添える
  • なるべく短く簡単な文で聞き取りやすく話す
  • こどもに圧力をかけない
  • 間違いはやんわり正しく言い直す(ダメ出ししない)
  • 寝る前には絵本を読む時間を10分作る

 

以下、詳しく書いていきますね。

 

1日30分間、こどもと集中して遊ぶ時間を作る(できる範囲で!)

1日30分間語りかけ育児の基本として、1日30分だけは、雑音になるテレビや音楽を消して、なるべく静かな環境でこどもと遊びながら、言葉をかけることに集中します。こどもには雑音の中から大切な音を拾い出す能力がまだ十分育っていない上に、すぐ気が散るので、静かな環境はとても大切なものです。(本より抜粋&要約)

 

元々音楽をかける習慣がなく、こどもが生まれてからはなるべくテレビをつけない努力をしていたので(語りかけ育児の本でも、テレビは基本的に不要とされています)、静かな環境づくりはあまり意識しなくてもできました。語りかけ育児の環境を作りやすいのは、ワンオペ育児の唯一の利点かもしれませんね…。

 

難しかったのは、特に0歳代、まだあかちゃんだったこどもと30分間向き合うことでした。本にもこの時間を作るのはそう簡単ではないとあったので、きっと慣れるまでみんな難しいと感じると思います。ただ、生後3か月未満の低月齢の頃は授乳やおむつ換えの時間を長めに取ればいいとのことで、その程度なら続けていくこと自体はそこまで負担にはならないと思います。 

 

わたしが語りかけ育児を始めた生後半年頃には、こどもがかなり動くようになっていたので、こどもがしていることに擬音をつけてみたり、こどもの興味が向いたことについてしゃべってみたり、喃語も出ているので真似っこしてお互いに返事をしあったりで、なんとか30分という感じでした。

 

新生児期のほとんど動かず、何を考えているのかさっぱりわからない感じだと語りかけのネタ探しがたいへんかもしれませんが、こどもが成長するにつれて意思らしきものが芽生え、好奇心いっぱいになると、とても楽しくなりますよ。

 

続けてよかったのは、30分間はこどもをしっかり観察するようになるので、こどもの変化に気づきやすくなることです。今日はこんなことができるようになった!という発見は嬉しいものです。

 

30分間を捻出できない日もありましたが、あまり気にしないことにしました。育児はままならないことの方が多いので、60%くらいできたら花丸!くらいに考えておいた方がよいです。むやみにハードル上げてもしかたない。


こどもの動作や、こどもが集中しているものごとに言葉を添える

こどもは集中している対象以外は見えていないし聞いていません。そして、おとなが見ているものにこどもの注意を引きつけよう話するよりも、こどもの見ているものに合わせて話す方が、こどもはよく理解しますし、とても喜びます。(本より抜粋&要約)

 

それを知って、こどもが集中しているものを一緒に見ながら、こどもが言いたそうなことを話してみたり、こどもの動作におおげさめの擬音をつけたりして遊びました。 

 

0歳でも、自分の見ているものや、していることに大人が注目して何か言っているのは分かるようで、チラッとこっちを見て同じ行動を続けてみたり、いったんやめて別のことを始めて大人の反応をうかがってみたり、かけひきを試みる様子がとても可愛かったです。ちなみに擬音はこどものツボにはまるとキャッキャ言って喜んでました。

 

なるべく短く簡単な文で聞き取りやすく話す

こどもは複雑な文は理解できないので、なるべく短く簡単な文で話すようにします。調子よく、ゆっくり、言葉の間に休みを入れた文を、大人と話すときよりも少し高めのトーンでしゃべることで聞き取りやすくなります。(本より抜粋&要約)

 

そこで、なるべく短い文で話す努力をしました。大人と話すときや文章を書くときは、ひとつの文になるべく多くの情報を盛り込みたくなるのですが(このブログを読めば分かりますよね)、語りかけ育児ではグッと我慢。主語と述語と、組み合わせても形容詞ひとつまで。おかげで、こどもの目の前のものごとを言葉にする上で、根幹となる情報はどれ?枝葉はどれ?と考える機会が増えました。

 

声のトーンも少し高めにしました。あかちゃんに話しかけるときは自然とトーンが上がるので、意識しないと上がらない人は気をつければいいと思います。それに加えてリズムを意識した結果、ゆっくり歌うように話す感じに落ち着きました。また、わたしがしゃべるのに反応したこどもがお返事をしてくれることもあるので、文と文の間も少し間を取って、こどもの言葉を聞けるようにしました。

 

聞き取りやすくするという観点では同じ単語の繰り返しも多用しました(これも本で紹介されていました)。1つの単語を、組み合わせる言葉を変えて何回も言います。こどもがコップを持っているとき、「コップ持てたね。赤いコップだね。小さいコップだね。〇〇ちゃんのコップだね」みたいな感じ。組み合わせる言葉をひねり出すのがけっこう大変で、大人の観察力や語彙力も問われます。

 

また、なるべく正しい文法で話し、あかちゃん言葉を使わないよう気をつけました。こどもの学習手段は耳だけですから、文法のサンプルは正しいに越したことはありません。あかちゃん言葉は、語りかけ育児の本では「あかちゃん向きの特別な言い方で話しかけましょう」と、むしろ使うことを推奨されているのですが、わたし個人の考え方として、間違いではないけど大きくなれば修正することになるので、最初から大人語を覚えてもらえばいいかなと。ただ、外であかちゃん言葉を覚えてくる分には気にしないスタンスでいます。

 

ちなみに、あかちゃん言葉を使わないようにした結果、保育士さんに「わんわんだよ〜」と言われて、真顔で「いぬ!」と言い放つこども(当時2歳になる少し前)に仕上がりました。可愛げがないところが可愛いと言えば可愛いんだけど、なんとも微妙です。

 

盲点だったのがアクセントと方言で、現在ではこどもは関西弁と私の出身地の方言が混ざった言葉を話しています。これもなんとも微妙です。ま、通じるからいいとしよう。

 

こどもに圧力をかけない

圧力とはたとえば、音や言葉を真似させたり言わせようとする、質問して答えさせようとする、遊びの最中に命令や指示をするなど、大人のしてほしいことをこどもにさせようとする行動すべてです。こどもは時期がくれば勝手に話すようになります。こどもが熱中しているときに大人が注意をそらすとこどもの注意力は簡単にバラバラになり、度重なると注意散漫な子供になってしまいます。(本より抜粋&要約)

 

こどもがしゃべるようになると、いろいろ言わせてみたいという誘惑が生まれますよね。覚えかけの言葉をちょっと間違って発音するのはとても可愛いです。完璧に発音すればそれもまた素晴らしい。ある程度おしゃべりができるようになると、なんの気なしにした質問にたどたどしく答えてくれるのも可愛い。なかなか強い誘惑です……。いろいろ言わせたいというのは、わたしはあまりなかったのですが、夫が一時期かなりしつこく単語を練習させようとしていました。もう飽きたようなので一安心です。

 

大人から見るとこどもは不器用で危なっかしいですし、おもちゃには製作者によって意図された遊び方があるため、ついつい指示や命令もしたくなりがちです。これはグッと我慢しました。こどもなりになにか考えて遊んでいるようですし、そのうち意図された遊び方にもたどり着くので、したいようにさせています。「おかあさんやって」風の様子で持ってきたときは意図された遊び方を見せましたが、それでもしたいようにしかしないのが、こども!

 

コップ積みのおもちゃはいまだに積まれることはなく、転がして、かじって、両手に持ってカチカチして、親が積んだものを叩いて倒して大喜びして、2歳になった今はおままごとのコップとして使われています……。はたしてコップ積みの存在意義とは?!……ま、コップ積みはなんにでもなれる、ということで。

 


間違いはやんわりと正しく言い返す(ダメ出ししない)

あかちゃんが大人と違う発音をしたとき、正しく言い返してやればあかちゃんはとても助かりますが、間違いを直しているように言ってはいけません。鉄則は「そうね」で始めることです。コミュニケーションをとろうとするたびに、いちいち言い直された結果、引っ込み思案になった赤ちゃんはたくさんいます。(本より抜粋&要約)

 

わたしの性格上、完璧主義でダメ出ししがちなので、この点にはほんとうに気をつけました。

 

こどもの言葉が多少間違っていても、「そうね、イチ…イチ……、いちごがほしいのかな?」と口に出してこどもの表情を見てみる。こどもがにっこりしたら正解なので「そっか、いちごがほしいのね。いちごおいしいよね」と繰り返しです。ちょっぴり内容を膨らませると嬉しいみたいです。

 

ちなみに、まだ言葉があまり出ない頃は、わたしが外すと露骨にガッカリした顔をして指差しで教えてくれました。さらに最近では「チガウチガウ!それじゃないの!」と容赦なくダメ出しされます。たまに泣く。ほんと2歳児キビしいわ……。意識していたつもりが、けっこうダメ出ししちゃってたのかもと反省しています。

 

気をつけた成果かどうかは分かりませんが、こどもはおしゃべりが大好きです。外ではわりと警戒心が強く、臆病なところもある慎重派のうちのこどもですが、おしゃべりについてはまったく引っ込み思案な様子は感じられません。新しい言葉やものごとなどは、とりあえず言ってみて、大人の反応を見てニンマリ、時々ガッカリしたり怒ったりしています。保育園でもあれやこれやと先生に説明しているらしく、つきあってくれる先生方には頭が上がりません。


寝る前には絵本を読む時間を10分作る

これは、語りかけ育児とは別枠の取り組みですが(語りかけ育児の本の中でも絵本の読み聞かせは推奨されていますが)、毎晩の寝かしつけの前に絵本を読み聞かせるようにしています。

 

こどもが言葉を発するようになるまで分からなかったのですが、こどもってものすごい勢いで絵本の内容を覚えますね。2歳になった今は、だいたい3〜4日も集中して読みきかせれば、断片的ながらも印象的な場面を覚えていて、わたしに読み聞かせ?してくれるようになりました。

 

大人の語彙には偏りがありますし、日常で体験できることも限られているので、こどもの世界を広げるために絵本はとてもよいものです。想像の翼が広がるとよいな。

 

言葉を育てるという面だけではなく、絵本が好きになったことで、「そろそろおふとんで絵本読むよー」と言うと、「はいっ!」といいお返事で寝室に移動してくれるというおまけがつきました。楽……。難点は、保育園の本の貸出日は、帰ってすぐに何回か読みきかせないと家事をさせてくれないことくらいですかね。

 

まとめとして「語りかけ育児」本の紹介

以上、わが家で「1日30分間 語りかけ育児」を取り入れてみた、1年半の成果レポートでした。

 

30分間集中して時間を取るのはなかなか大変ですが、習慣になるとこどもの様子をしっかり見られるので時間を取るだけのことはあると思います。また、肝心の言葉の成長については順調に育っていますし、聞くことへの集中力や、話す意欲もしっかり育っているので、できる範囲で試してみるだけの価値はありますよ。

 

育休が終わって仕事に行き始めてからは、まとめて30分を取ることが難しくなってきました。今は保育園の行き帰りの自転車でのおしゃべり、お風呂あがりから寝るまでの時間、寝かしつけ前の絵本の読み聞かせ10分、合わせて何とか30分を超えるくらいですが、これからもできる範囲で続けたいと思います。

 

記事の最初に紹介しましたが、わたしが参考にしたのは「0~4歳 わが子の発達に合わせた1日30分間「語りかけ」育児」です。 


0~4歳 わが子の発達に合わせた1日30分間「語りかけ」育児

月齢ごとの成長の様子や、月齢に応じた語りかけ育児の方法、おすすめの遊び、言葉の成長に気がかりのあるこどもが語りかけ育児によって変化していく様子など内容がもりだくさんで、育児の本にしては文字が多く、ボリュームもあります(400頁くらい)。

 

文章は易しいので、わりとすらすら読めますし、読み物としてもおもしろいです。いちどに全部読む時間はなかなか取れないと思いますので、こどもの成長に合わせて必要な部分だけを読み、今日からの育児に取り入れるのが、私のおすすめの読み方です。

 

この本は月齢ごとに書かれていますが、言葉の成長は個人差が大きいので、こどもの様子に合わせてちょうどいい方法を試してみるのがいいと思います。本の中に「語りかけ育児を実践しているこどもは」という表現がところどころ出てくるので、語りかけ育児をこれから始めるこどもの場合は、少し戻って始めることになるかもしれません。月齢ごとに「ことばの発達」の項目があるので、目安になると思います。

 

気になる方は、AmazonKindle版のお試し版もありますので、ちょこっと読んでみてくださいね。お試し版は無料です。

お試し特別版 「語りかけ」育児~0~4歳 わが子の発達に合わせた 1日30分間~