つむりの暮らし手帖

晴れの国からこんにちは。

読書メモ「後悔しない保育園・こども園の選び方」普光院亜紀

図書館の真ん中で、保活を叫ぶ。

娘が1歳になる前に育休復帰のため1回目の保活、最近になって新幹線の距離から転園先を求めて2回目の保活を経験しました。都会と田舎、児童数の違い、新しい園舎と年季の入った園舎。一口に保活や保育園と言っても、地域により年度により保育園の運営母体により千差万別で、一括りにできないのが保活であり保育園です。

来年度の一斉入所申請や継続利用申請が始まるこの時期、申込書を提出する前に読みたい本を見つけました。

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著者は「保育園を考える親の会」の代表者。

2部構成の1部では保育園の制度の概要、保活スケジュール、見学の進め方などの必要最低限の知識を、2部では保育園を選ぶ際に着目すべき12のポイントを乳幼児の発達や保育理論の観点を交えてまとめています。

part1 「保活」の基礎知識
① 子どもは園で大切な時間を過ごす
②「選ぶ」のか「選ばれる」のか?
③ 認可・認可外はどう違う?
④ 幼稚園は保育園とどう違う?
⑤ みんなはどんな「保活」をしているか?
⑥ 見学では何を見ればいい?

part2 保育を選ぶ12の視点
①「子どもが安心して過ごせる」は譲れない
②「教育」は行われているか?
③「幸せになる力」を伸ばすのはどんな保育?
④「一人一人を大切にする保育」って何だろう?
⑤ 保育室のようすからわかること
⑥ 保育者のようすからわかること
⑦ 保護者への姿勢からわかること
⑧「しつけ」が厳しいことはよいこと?
⑨ 英語などの習い事はあったほうがいい?
⑩ 安全・衛生面は厳密なほどいい?
⑪ 園庭はなくてもいいか?
⑫ 食事の内容やアレルギー対応をどう見るか

引用元:版元ドットコム

新型コロナウイルス感染症流行下における保活の実態や保育園の取り組み、親の会の活動経験に基づく不適切な保育環境の実例や保護者の失敗談も掲載されているのも興味深く読みました。

特に0歳児の保護者が育休復帰のために保育所を選ぶとき、子どもの安全安心を確保した上で子どもの発達や成長を適切に援助してくれる保育環境が望ましいとは思いつつも、保育環境に何が揃っていればいいのか具体的に言語化できていないことが大半ではないでしょうか。少なくとも私は(大学時代に教職課程を履修しておきながら!)娘が0歳の時点では言語化できませんでした。産前から日常的に乳幼児に関わっていた方を除いてはなかなか難しいのではないかと思います。

この本は子どもにとって望ましい保育環境を明確に言語化してくれて本当に心強く、これから保活をされる方は一読して損はありませんし、現在お子さまを保育園に通わせている方にとっても現在の保育環境を振り返る材料になる本と思います。

「保育園を考える親の会」のホームページは保活の基礎知識やチェックポイントの要約を掲載、さらに学童保育についても情報提供されています。こちらもお役立ちです。

保育園を考える親の会|働く親たちがつながるネットワーク

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(このブログは日々の出来事をカジュアルに記す場所であるはずなのに謎に1300字も書いていました……)